少しのテクニック

建築設計の仕事では写真撮影をする機会が多い。
現場調査写真や工事写真、竣工写真といった実務的なものから
建築を見学に行ったときの写真や旅行に行ったときの街並みの写真等。
また模型写真を撮る機会も多い。
プレゼンテーションのためであることもあるが、
思考を最初に具現化できる模型を記録するという意味も大きい。
数年前に初心者用の一眼レフを購入したものの
あまり技術的な探求もせぬまま、宝の持ち腐れ状態。
そのため撮れる写真の良し悪しもその時々。
模型写真に至ってはうまく撮れたことはほぼ皆無でした。
最近某プレゼンテーションのために模型を製作。
今回は色々と技術的なことを勉強をし
また広角のマクロレンズや他の機材を購入して撮影。
以前は確実にピンボケしていた構図でピンボケのない写真撮影に成功。

うまく撮れないので勉強することが億劫になっていましたが、
ほんの少しのテクニックで結果って変わるものですね。
こういうことって、いろんなことに共通するんでしょうね。

あけましておめでとうございます

本日が仕事始めです。
新たな気持ちで仕事をスタートさせる予定が
新年会の疲れで少しロースタートに。
今年も一つ一つ着実に前に進んでいきたいと思います。
本年もよろしくお願いいたします。

出張の醍醐味

忙しさにかまけて久々の更新。
仕事の波は困ったことに分散的に来ることはなく、集中することが多いものです。
ありがたいことなのですが・・・。
本日愛知県一宮市にて住宅のプレゼン。
熱心なクライアントで非常に充実した時間でした。

で、帰りに
せっかく一宮市に来たのだからとクライアントに名物のお土産のリサーチ。
名古屋の名物の地雷也の天むすと近所のわらびもちをお聞きしてお土産にしました。
両方とてもおいしく頂き、これぞ出張の醍醐味と思いながら満喫しました。

次の一歩

住宅の打合せ。
接地面積40㎡での2階建てでの可能性の検討。
クライアントと設計条件を整理しながら徐々にブラッシュアップ。
多くのスタディを通し、小さい空間の中でも様々な可能性が生まれてくる。

もう可能性がないと思ってからの次の1アイデアが重要だと思う。
その一歩を踏み出す苦しみを乗り越えると建築が少し素敵になるはず。
次の一歩が踏み出せるようにがんばろう。

ブラブラとブランジェリーへ

京都の老舗パン屋さんの改修のプレゼンテーションに向け、
大阪を中心に京阪神のパン屋さんのリサーチ。
二週間で10店舗近くの有名店へ訪問。
どの店でもよくも悪くも参考になることがある。
空間構成や陳列方法、什器のデザインや仕上げの素材といった建築的なことから
サインやロゴ、パンのネームプレートや袋のデザインといったのブランディング的なことまで。
大阪市内は自転車でブラブラと回って運動になっていますが、
どの店でもパンを4個程度購入して食しているので
プラスマイナスでは大幅にプラス。

ともあれ、店の特徴を活かした設計イメージができてきたので
プレゼンテーションが楽しみです。

シンプルですべてを包括する言葉

先日完成した診療所の写真撮影。
家具屋さんの担当者と三人で賑やかに撮影。

若いフォトグラファーだが、独自の感性で風景や空間を切り取っていく。
「こういうカットが気持ちいいでしょ」と。
ファイダーを覘くと確かに気持ちいいカットがある。
気持ちいいという言葉にすごく共感できた。
『気持ちいい』
感覚的で曖昧な言葉
だけど、シンプルなのにすべてを包括する言葉。
僕もそんな言葉で表現できる建築が理想だなと感じました。
夜は三人で京都のイタリア料理屋で宴。
テンションがあがり、飲みすぎました。
http://fotologue.jp/hirokikawata/

大阪城の銀杏

大阪城の銀杏が色づいてきました。

紅葉の赤やオレンジも好きですが、最近は銀杏の黄色に魅かれます。
大阪城の銀杏は密集しており、木漏れ日が特に黄色く色づく。
黄色い光に包まれた空間を通りぬける心地良さ。
秋が深まるのが楽しみです。

近くて遠い場所

クライアントに招待していただき、宇治川の鵜飼へ。

長年 宇治市に住んでいましたが、今回が初めての鵜飼見学。
近くに住んでいると、いつでも行けると思い、ついつい行かずじまいになっていました。

近代的な漁法が確立するはるか以前の平安時代以来の漁法らしく、
意匠や船も当時と同じ型のものを使用しており、
当時の文化や伝統を感じることのできる貴重な時間でした。

ちなみに捕った魚は鵜と一緒に飼われているアヒルと鴨と鵜のエサなるそうです。

オリジナルとコピー

今年から始まったデザインイーストで行われてたデザイナーによるトークイベント。

新鋭デザイナー坪井浩尚氏とヨーロッパを拠点に活動するLovis Caputo氏との対談。
遊び心を加えた新鮮なプロダクトを次々と生み出す坪井氏に対し、
アートともとれる少し難解な作品を生み出すCaputo。
Caputoが手がけるコピーという作品に非常に感銘を受けた。
別の作家のオリジナルの作品に対し、Caputo氏がアレンジを加え、並べて展示するというもの。
デザインが作家の様々な経験に基づいて生み出される以上、
デザインはいかにオリジナリティが高かろうと、過去の作品のアレンジといえる。
デザインの領域において、ある意味オリジナルというものが存在しないのではないか。
あるのはオリジナルとコピーの境界線の引き方だけである。
非常に楽しくも、考えさせられる対談でした。

診療所の竣工

 6月より改修工事を進めてきた診療所が竣工しました。
診療しながらの改修ということで、現場での調整事が多く、
難しい部分も多々ありましたが、無事引渡しも終了しました。


色々と無理をお願いした職人さん等に感謝です。

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