主戦場

主戦場

 

改修工事の工務店が数奇屋大工さんである。

ある経緯でお願いすることになったが、

RCの改修工事で木工事のほとんどない現場で

一流の華道家に野球をしてもらっているような気分で

なんとなく心苦しい。


 

親方は数奇屋大工の見習いからを数えて60年だそうで、

有名な中村外二さんのお弟子さんで作品集も出しているような方。

施工のチームも数十年も一緒で、こだわりのある職人さんばかりらしく

建具屋さんは京都御所にも納めているような由緒ある老舗らしい。


今日は左官屋さんがタイルの下地のコンクリートを打っていたが

聚楽壁漆喰壁等の伝統的な土壁が得意なようである。

 




このような職人さんがこだわりをもって仕事をしてくれるので

完成がすごく楽しみである。

次に仕事を一緒にする機会があるとすれば、

自らの主戦場で本当の力を振るってもらえるような現場であって欲しい。

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