エコロジー

アーキフォーラムを聴講。

環境を切り口に設計活動をされている小玉祐一朗さんの講演。


僕自身、世の中で叫ばれる環境とかエコロジーの多くが胡散臭いと感じていたので、
小玉さんが、冒頭に“エコロジーの怪しさ“について切り出され、
環境を人間の身体性や脳の問題等へと展開されたことにすごく共感できました。
大雑把な言い方をすると、
二酸化炭素の排出量や使用電気量といった“数字だけのエコロジー”ではなく、

四季や一日の時間を通じて変化する”各個人が感じる快適性を加味したエコロジー“。


僕自身はその数字を批判するわけではないのですが、

ある仮定のもとで算定される数字には、
結論ありきで捻じ曲げられているのではと感じるものも。

例えば、高速道路の予想交通量やエコロジーをうたう機器など。

算定式に最高の条件のみを入力しているのでは・・・?!と。

 

エコが叫ばれる世の中になっただけに

多くの企業によるコマーシャルな“数字だけのエコロジー”や

行政によるポリティカルな“数字だけのエコロジー”が広がっているように感じます。

そんなエコロジーを無批判に受け入れるのではなく、
一定の
距離を置き、客観的な視点で捉えることの重要性を
改めて考えさせられた講演会でした。

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