動物病院は、沈んだ気持ちで来院する飼い主さんがほとんどである。一方連れられる動物も病院に入ると、緊張状態に陥って症状が隠れてしまい、適切な診察ができないケースもあるようである。
かく動物病院では、人も動物も共通で好きな場所である“公園”をモチーフとし、コンクリートやブロック壁、植物、木製のベンチ、落書きといった公園にありそうな要素でインテリアを構成している。コンクリートの床やブロックの壁は、屋外の雰囲気を醸し出し、サインの役割を担う落書きは、患者さんを楽しく誘導する。
公園のような場所で、飼い主さんの気持ちが少しでも和らぎ、動物の緊張がほぐれ、病院のコンセプトである“獣医と飼い主とペットが目線を同じにした医療”が実現できることを期待している。